米国でのiPhone 4S事情
先日、時差的にまず日本で発売が開始されたiPhone 4Sですが、米国でも本日発売が開始されました。日本に限らずSan FranciscoのApple Storeでも長い行列ができていて、 また、多くの人が配送の遅れやAT&Tのアクティベーショントラブルに悩まされている様子は日本のそれとあまり変わらないようです。
さて、ここでAT&TとVerizonなど米国のキャリアについての説明を少し。米国ではVerizon、AT&Tそして今回からはSprintの3つのキャリアからiPhone 4Sが発売されています。残るキャリアはT-Mobileですが、こちらはAT&Tに買収されるされないの最中ですのでなんとも。
それぞれのキャリアは個人的な主観を含めてこんな感じす。
-
一番マトモな通信状況。LTEを提供中でCDMAなキャリア。赤い。その色といい、サービス具合といいDOCOMO的な存在。
-
オリジナルのiPhoneを唯一販売していたGSMなキャリア。電波が入っていても通信できない、よく電話が切れるなどどこかで聞いたことがあるような品質。しかし、iPhoneをGSMの3Gで使える唯一のキャリアでもある。青白い。そのサービス具合からSoftBank的な存在。
-
使ってる人が少ないという特徴で回線が空いてるイメージのCDMAのキャリア。旅行者にはプリペイドのMiFiで有名なVirgin MobileのMVNO先。WiMAXをMVNOで提供しているが、近々LTEにすると発表していた。初iPhone参加者。黄色い。WiMAXとその色からKDDI的な存在。
-
AT&Tに買収されてAT&T-MobileになるかもしれないGSMなキャリア。AT&Tで買ったiPhoneをアンロックしたり、アンロック済みのiPhoneを利用する隠れiPhoneユーザーがとても多いらしい。しかし3Gが1700/2100MHz帯でちょっとヘンなためiPhoneではEDGEしか使えない。ピンクい。1700MHzという点でEMOBILE的な存在(但し周波数帯が似てるだけなのでEMOBILEの端末は使えませんよ)。
このような状況ですのでiPhoneを使うには様々な選択肢があり、アンロックされたiPhoneとプリペイドのSIMもありますので組み合わさるととてもたくさんの方法が考えられます。未来は選べるのでそれぞれの個人の事情にあった方法で電話を使っている感じです。
僕はといえば、これまではアンロックされたiPhoneを米国ではAT&Tで、日本ではDOCOMOで利用していて、この運用はとてもうまく出来ていました。唯一、AT&Tの品質が残念という点を除いて。
しかし、iPhone 4SはなんとCDMAとGSM両方対応ではありませんか。しかもVerizonは特定の条件を満たすとGSMに対するロックを外してくれるとのこと(ソースは様々なウェブの情報と知り合いのVerizonストアでの確認と僕のVerizonの店での確認)。 つまり、iPhone 4Sを米国ではVerizonで、日本ではDOCOMOで利用するということが可能になるというわけです。
実は当初はアンロックされたiPhone 4Sを11月の発売まで待とうと考えたのですが、たとえアンロックされたiPhone 4SでもVerizonでは利用できません。 その理由を簡単に説明すると、CDMAはSIMカードに番号を保存するというような仕組みではないからです。つまりキャリアのSIMカードを手に入れて挿せばオッケーというわけには行きません。iPhone 4Sに刺さってるVerizonのSIMカードはGSMローミングと初回のアクティベーションの為に存在しているようです。これはKDDIでも同じ筈です。 具体的には、VerizonのiPhone 4SからSIMカードを抜いてもちゃんと動きます。左上のキャリア表示がNo SignalではなくVerizonになっていてこの状態でもちゃんと通信可能です。

というわけで、今回はiPhone 4SをVerizonで購入することしました。 しかも、昼前にVerizonの店舗で並ばずに普通に購入できてしまいました… 並んでいた人や宅配を待っていた人に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ちなみに気になるお値段ですが、日本のキャリアの超絶難解な料金プランと比較してかなりシンプルです。
- 通話パッケージを選ぶ。一番安いの450分/月で$39.99
- SMSパッケージを選ぶ。一番安いのは250メッセージ/月で$5。これはなくてもOK。
- データパッケージを選ぶ。一番安いのは2GB/月で$30
- 2年間契約の途中解約違約金は$350から始まり毎月$10ずつ減る。
つまり、$70/月、約5,500円となります。 なるほど、日本のは難解ですが、比較的安いですね。 ちなみに、もしKDDIのiPhoneがGSMをアンロックできるなら魅力的な選択肢になるかもしれませんね!
10/15, 2011 更新: ここで言うVerizonのアンロックは米国外のキャリアのSIMをGSMで利用できるようにするもので、完全なアンロックではなく、AT&TやT-MobileのSIMは利用できないと思われます。Verizonが使えるのにわざわざAT&Tを使うメリットがあるかどうかは疑問ですが… また、SIMを差し替えたあとはWiFiなどを経由して再度アクティベーションを行う必要がありそうですので、アンロック済みのiPhone 4Sにもそれなりの意味はあります。